バトンでつなぐ「わたしの新入社員時代」
#海部観光 #自己実現
2024年10月
今回の語り手は・・・
海部観光株式会社 代表取締役 浦西奈美さん
いまから20年前、地元へもどり実家に近い職場を探していたわたしは、ハローワークに出ていた海部観光の求人に応募しました。
無事に海部観光の事務員として雇われ、先輩社員の指導の下、運行コースの打ち込みや見積もり作成などを一から学びました。観光業に就くのも、事務職に就くのも何もかもが初めての経験でしたので、新鮮な毎日でしたが、それと同時に大変なものでもありました。
当時の海部観光は、徳島県の南部、周りは山々が連なる太平洋に面した日和佐町、現在の美波町にある、こぢんまりとした会社でした。
今のように洗車機などありませんでしたので、運行から戻ったバスは、運転した乗務員さんが手洗いをしたものです。バスの洗車から車内清掃まで、その当時の会長や会長の奥様までがカッパを着て、社員みんなで協力しあい、自分達のバスをピカピカに磨いていたのを覚えています。
とくに観光シーズンに入ると目が回るほど忙しく、人手不足は想像を超えるほどで、添乗の資格を取得したわたしがバスに乗り込むこともありました。
添乗の仕事を通して、観光地を巡り、お客様と一緒に歴史あるお寺などに参拝する機会にも恵まれました。特に四国遍路や西国巡りの旅は、私にとって忘れられない思い出です。見知らぬ同士のお客様たちが、旅を通じて深い絆を築いていく姿に、何度も感動しました。現場に出てみることで、添乗員さん、ガイドさん、運転手さんなど、それぞれの仕事がいかに大変なものか、身をもって知ることができ、とてもよい経験でした。
それもこれも、2020年からはじまった新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの業界が大きく変わりました。ガイドの着席、マスク着用、お客様との距離の確保など、新しいルールが生まれ、かつてのようにお客様と自由に交流できなくなりました。
ただ、時代の変化は私たちの働き方や、お客様との関わり方を変えましたが、観光業への情熱は変わりません。
海部観光は、わたしの地元でもある徳島県に根付いた企業です。海部観光創立20周年を記念して、海部観光の本社がある阿南市津乃峰町地域のみな様を招き、金毘羅山へご案内したこともあります。いつも海部観光を応援してくださるみな様への感謝の気持ちを表すためにも、徳島県の魅力を存分に堪能できるさまざまな企画を立て、地域への貢献に努めていきたいと考えております。
ナオヨシグループのみなさま、海部観光のバスに乗って徳島県へ是非おこしくださいませ。