
ナオガク活動レポート
-「社会を旅する16歳」Rikoさんが描く未来とは-
#ナオヨシグループ #共創
2025年4月
ナオヨシが学生と共に豊かな社会を目指し共創する「ナオガク」。今回は、日本人として唯一、世界的な奨学金コンテスト「Rise Global Winner 2024」に選ばれ、「世界を変える100人の10代」にも選出されるなど、さまざまな活動を行っているRikoさんに、TeamめぐるとしてSDGsの推進活動を行っている今井と菅原がお話を伺い、企業ができる支援のあり方について考えました。
<プロフィール>
■笠井凜心さん
社会を旅する16歳。13歳から文部科学省・経済産業省・企業などの全額奨学金で複数の国際プログラムに参加。食育と和食の継承を志し、NGOの立ち上げ、地方の生産地を巡る活動、そして植物性凝集剤を用いた水の浄化に関する研究など、多岐にわたる取り組みを展開。2024年には世界的な奨学金コンテスト「Rise Global Winner 2024」に、世界を変える10代として日本人で唯一選出されたほか、東京大学OEGs×トヨタモビリティ基金の研究プログラム「Good Life on Earth」にも採択される。2025年秋からは米・ワシントンD.C.の高校に進学予定。
活動について詳しくはこちら:
https://lit.link/en/Rico93
■広報部 今井さん
エステティシャンとして接客に従事する一方、店舗運営・立ち上げ業務にも関与。沖縄と名古屋でサロン展開後、事業を売却。美容医療クリニック、ホテル、スパ、スクール事業にも関わる。ナオヨシでは広報として、社内外にナオヨシの魅力を発信中。
■営業部 菅原さん
学生時代に東北の挑戦する起業家の情報発信や東北のキャリア支援イベントなどを開催。その後スタートアップ支援のコミュニティ運営やITエンジニアの営業を経て、ナオヨシでは営業アシスタントとして、主にコールドチェーンプロジェクトや業務改善に携わっている。
田舎に暮らしながら日本の食文化守り、魅力を世界へ広める活動へ
今井さん:
本日はお時間いただきありがとうございます。Rikoさんの活動について伺うことで、私たちの今後の取り組みにもヒントを得られたらと思っています。まず現在、どのような活動をされているのか教えてください。
Rikoさん:
主に3つの活動を行っています。1つ目は「豆腐の研究」です。
Good Life on Earthという、地球を救うアイデアの実現をサポートするプログラムのもと、研究をしています。豆腐を製造する際に出る「おから」は、ほとんどが産業廃棄物となっています。そこで、大豆を丸ごと使って豆腐を作ることでフードロスの削減につながると考え、実装に向けて日々研究開発を進めています。
2つ目は「和食の生産者を訪ねる旅」です。
海外を訪れる中で、日本の自然との調和を基本とした和食の考え方について正しく理解がされていないと感じることが多くあります。実際に生産地を訪れて学び、その魅力を発信していきたいと考えています。5月の前半は九州の農家さんでお手伝いをしたり、伝統工芸の職人にお話を聞きに行く予定です。地域ごとの価値観の違いを体感しながら、食についての学びを深めていきたいです。
3つ目は「学びの場づくり」です。
自分で学び方を考え、コミュニティ内で学びを共有する取り組みを行っています。食について視野を広げながら、身近な人々にその魅力を伝えることを大切にしています。

菅原さん:
とても精力的に活動されていますが、その原動力は何でしょうか?
Rikoさん:
日本の食文化が本当に好きで、それを守り、広めたいという思いが根底にあります。
たとえばチーズはもともと海外の文化ですが、日本では独自に発展し、地域ごとに特色あるチーズが生まれています。同じように、日本の食文化も技術として世界へ広がり、各地で発展してほしいと思っています。
菅原さん:
Rikoさんの将来の夢を教えてください!

Rikoさん:
お水が美味しくて食べ物が豊かな日本の田舎で、子育てをしながら暮らしたいと思っています。
ただ私はいろいろな場所を飛び回りたい性格なので、飽きないためにはどうしたらよいかと考えたときに、世界中から興味を持ってくれる人をたくさん呼んで、和食の魅力を共有することができれば、両方の夢を叶えられると思いました。
それまでに世界を巡りながら出会った方々と深い人間関係をつくって、世界中から遊びに来てもらえる存在になりたいと思っています。そしてその場所を通じて日本の良さを守り、伝えていけたらと思っています。
未来をつくる若者へ。企業が担う“挑戦できる場づくり
今井さん:
頑張る若い世代の方々が、私たち企業に期待することは何でしょうか?
Rikoさん:
挑戦できる“場”を提供していただけると嬉しいです。
私は本当にたくさんの方々に支えられて、ここまで活動を広げることができました。そうした支援の場が増えることで、1人でも多くの若者が活躍できる未来につながると思います。
今井さん:
ナオヨシグループでは、事業を通じた社会課題の解決に加えて、子ども食堂の支援や学生団体への協力、職業講習会、廃棄されるアイスクリームの配布など、多様な取り組みを行ってきました。
今日のお話を通じて、若者への支援にもさまざまな形があると再認識しました。これからも多角的な視点で支援のあり方を考えていきたいと思います。

菅原さん:
Rikoさんの志や熱量をお伺いして、自分が東北というフィールドで挑戦者であった頃、挑戦を支える人であった頃を思い出し、共感するものがありました。
個人的には学生時代に任意団体の活動を支えてくださった企業や大人たちのように、今度は自分が挑戦する若者を支える側になりたいと願っています。
今回を機に、若い世代や社会課題を解決するアイデアなどの未来の糧に、どのような支援ができるのか、その意味を改めて考えていきたいと思いました。