富山西センター建設の舞台裏を探る
#共創 #環境 #中部 #ナオヨシ #AIS #青い森
2024年11月
富山西センターは、3温度帯*で管理される倉庫棟と事務所棟からなり、建物内で行き来ができる構造です。センター建設が計画され、実際に稼働ができるまでには、さまざまな専門家や企業、人が関り建設されています。
* 常温(ドライ)10~15℃の温度帯/冷蔵(チルド)5 ~ー5℃/冷凍(フローズン)ー15℃以下の3つの温度帯区分で保管できる倉庫で、厳密な温度管理が求められる食品などを中心に管理されます。
企画と基本計画
冷凍・冷蔵倉庫の規模を検討
冷凍倉庫は2,300PL 程度収容可能となり、複数メーカーの多くのSKU在庫を保管できる体制になる予定です。
倉庫棟
冷凍自動倉庫、冷凍庫(1、2 階)、冷蔵庫(1、2 階)を保有。昇降設備を使用して上下階の運用を実施
事務所棟
事務所、会議室、ロッカー室に加え、貸事務所、仮眠室、シャワー室、カフェテリアを設置
土地の選定と購入
倉庫建設場所の選定
土地の金額・高速道路からの距離・地型・用途・地域などあらゆる検討をした結果、新潟県長岡市まで2 時間半、新潟市まで3 時間半の距離であり、同エリアへの配送も構築可能である現在の用地に決めました。
契約と許可
法律で定められた基準を満たす建物を建てるために
冷凍冷蔵倉庫を設計・建設する際に、土地取得から設計・施工、機器設置、保守管理まで、プロジェクトのフェーズごとにさまざまな契約を交わします。また、建設を始めるにあたり、さまざまな法令に基づき、届出や許可が必要となります。建築許可、環境関連の許可、食品衛生に関する許可、消防関連の許可、電力設備・高圧ガス関連などなど。地域の自治体や関連省庁へ申請する書類や届出は、膨大な数となります。
建設予算と資金調達
概算予算を決め、資金調達計画を策定
センター用地の取得や建設費用、設備費用、それ以外にも諸々と経費がかかります。その資金調達の為に、資金の出し手である投資家や金融機関へこの事業を理解いただき、交渉を行います。
基本設計及び実施設計
基本設計にて概要仕様の決定/実施設計にて詳細仕様の決定
基本計画をベースに監修者・各施工会社様と共に設計業務を開始。基本設計にて建築・設備の大まかな仕様と方針を決定。実施設計にて実際の現場納まりを考慮した詳細仕様を決定していきます。
建設中の富山西センター
建設工事
土地の神様に工事の安全を祈願する儀式、
地鎮祭を行い、いよいよ、建物を建てていきます。
地鎮祭の様子
マテハン設備・ITインフラ設備
マテハン設備▶冷蔵庫内に物流加工スペースやフォークリフトを設置し、業務の効率化を図りました。冷凍倉庫内には自動倉庫や移動ラックで保管量を増やしました。
インフラ設備▶盗難および外部からの侵入防止、事故が起こった際の証拠保存のため、防犯カメラを設置。それに加え入退室管理システムを完備し、セキュリティを強化。 どこにいても携帯が繋がるように事務所と倉庫内にWi-Fi を設置。
インフラ設備▶盗難および外部からの侵入防止、事故が起こった際の証拠保存のため、防犯カメラを設置。それに加え入退室管理システムを完備し、セキュリティを強化。 どこにいても携帯が繋がるように事務所と倉庫内にWi-Fi を設置。
建築中の冷凍倉庫。この高さと広さいっぱいに、自動倉庫が入ります。
建築中の冷凍倉庫。この高さと広さいっぱいに、自動倉庫が入ります。
建設工事の進捗に合わせ、各種検査を実施
概算予算を決め、資金調達計画を策定
引き渡し前には各施工会社様の自主検査・監修者検査・施主検査・役所検査等の検査が続きます。検査での指摘事項は冷やし込みが始まる前までに是正対応を行います。
冷やし込み
冷凍冷蔵庫の冷やし込みを実施
急激に温度を下げると躯体へのダメージが大きく、特にコンクリートのひび割れに繋がるので、はじめは±0℃設定で一週間ほど冷却する除湿期間を設けた後、1カ月程かけて徐々に温度を下げていきます。庫内が目標温度に達したら、その温度での機械の運転状況や各所不具合が出ていないかを確認します。
引渡と倉庫の稼働に向けて
設備を整え、運営準備に着手
倉庫内へのラックの設置や、フォークリフト、事務所で使う机や椅子、ロッカーなど事前に決めておい
た、さまざまな什器や備品を搬入します。と同時にWMS*の導入をします。
システムが正常に作動するか試運転をし、バグがあれば修正します。それ以外にも稼働オペレーションや電化製品の配置から配線まで、決める事・やる事がたくさんあります。
システムが正常に作動するか試運転をし、バグがあれば修正します。それ以外にも稼働オペレーションや電化製品の配置から配線まで、決める事・やる事がたくさんあります。